A Critical Thinking Reed

学んだことのメモ。考えたことの記録。主に心理学。

「Society 5.0」とは

目次

Society 5.0とは

内閣府の定義

①サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させることにより、
②地域、年齢、性別、言語等による格差なく、 多様なニーズ、潜在的なニーズにきめ細かに 対応したモノやサービスを提供することで 経済的発展と社会的課題の解決を両立し、
③人々が快適で活力に満ちた質の高い生活を送ることのできる、人間中心の社会(Society)

文部科学省の定義
Society 5.0 は、人工知能(AI)、ビッグデータ、Internet of Things(IoT)、ロボティクス等の先端技術が高度化してあらゆる産業や社会生活に取り入れられ、社会の在り方そのものが「非連続的」と言えるほど劇的に変わることを示唆するものであり、第5期科学技術基本計画(平成 28 年 1 月 22 日閣議決定)で提唱された社会の姿である。「超スマート社会」とも言われる Society 5.0 の到来に伴い創出されるであろう新たなサービスやビジネスによって、我々の生活は劇的に便利で快適なものになっていくだろう。

 

Society 5.0で求められる人材

これからの人材に共通して求められる力
  1. 文章や情報を正確に読み解き対話する力
  2. 科学的に思考・吟味し活用する力
  3. 価値を見つけ生み出す感性と力、好奇心・探究力
新たな社会を牽引する人材
  1. 技術革新や価値創造の源となる飛躍知を発見・創造する人材
  2. 技術革新と社会課題をつなげ、プラットフォームを創造する人材
  3. 様々な分野においてAIやデータの力を最大限活用し展開できる人材 等

 

Society 5.0に向けた今後の教育のあり方

「公正に個別最適化された学び」を実現する多様な学習の機会と場の提供
  • 学習の個別最適化異年齢・異学年など多様な協働学習のためのパイロット事業の展開
  • スタディ・ログ等を蓄積した学びのポートフォリオの活用
  • EdTechビッグデータを活用した教育の質の向上、学習環境の整備充実(特にICT環境・人材の整備)
基礎的読解力、数学的思考力などの基盤的な学力や情報活用能力をすべての児童生徒が習得
  • 新学習指導要領の確実な習得
  • 情報活用能力の習得(大学入学共通テストでの「情報」出題を検討)
  • 基礎的な学力を確実に定着させるための学校の指導体制の確立、教員免許制度の改善
文理分断からの脱却
  • 文理両方を学ぶ高大接続改革(→WWLコンソーシアムの創設)*1
  • 地域の良さを学びコミュニティを支える人材の育成(→地域高校の創設)*2

 

参考・引用文献

Society 5.0 に向けた人材育成~社会が変わる、学びが変わる~ (概要) 
Society 5.0 に向けた人材育成~社会が変わる、学びが変わる~ (本文)
Society 5.0 実現に向けて(内閣府)

*1:WWL(ワールド・ワイド・ラーニング)コンソーシアム
・AP(アドバンスト・プレイスメント)も含む高度かつ多様な内容を、個人の興味・特性等に応じて履修可能とする学習プログラム/コースをWWLコンソーシアムとして創設(高校生6万人あたり1か所を目安に、各都道府県で国公私立高校・高専等を拠点校として整備)
・海外提携校等への短期・長期留学を必修化し、海外からハイレベル人材を受け入れ、留学生と一緒に英語での授業・探究活動等

*2:地域高校※(地域キュービック高校)の創設
※地域の、地域による、地域のための高校
・高校と地元市町村・高等教育機関・企業・医療介護施設農林水産業等のコンソーシアムを構築し、探究的な学び等を通じ、地域に関する産業や文化等に関する特色ある科目(例:観光学)を必ず履修させるなど、生徒が「やりたいこと」を見つけられる教育機関へ転換
・コミュニティ・スクールである都道府県立高校において、市町村長又は市町村教育長等を学校運営協議会の委員とすることを努力義務化し、都道府県と市町村の連携を促進